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初期伊万里について

初期伊万里は、1610年頃に肥前の有田周辺で日本最初の磁器として焼成に成功した肥前磁器(伊万里焼)の1640年頃の物を主に指します。

文禄・慶長の役で佐賀藩(鍋島)の軍勢が連れ帰った朝鮮人陶工が磁器を焼成するのに必要な陶石を見つけて、その後磁器の焼成に成功したのが始まりとされています。

かつては李三平が有田泉山で陶石を見つけたのが始まりとも言われてきました。
しかし、最近の研究では、それ以前にすでに始まっていたともされ、最初に日本最初の磁器として焼成に成功した窯を特定する事は出来ていません。

磁器を焼成するのに磁器専用の窯で焼成したのではなく、その頃に陶器である唐津焼を焼成していた窯で磁器を焼成していたためでもあります。

それまでの唐津焼の窯で同時に焼かれその後、唐津焼の窯から磁器である伊万里焼へと取って代わっていったのです。

この伊万里焼の始まった1610年頃から1640年頃の藍九谷・古九谷と呼ばれる技術が上がり、色絵が始まるまでの磁器を伊万里焼の初期の物として「初期伊万里」と呼ばれます。

なお、この肥前磁器(伊万里焼)の分類は学術的なものではなく、以前からの書籍や流通において使われてきて、最も親しまれ感覚的に分かり易い分類として一般的に使用されている呼び名で、当サイト「初期伊万里 陶片美術館」もそれに則っています。

 
初期伊万里の陶片

初期伊万里の陶片についてやその魅力などをご紹介しています。

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